企業ブログと個人ブログのクオリティの違い

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現在、僕は、会社で「自社ホームページ」、プライベートで「個人ブログ」の運営をしています。

自社ホームページは、会社情報、商品情報、事例、採用情報等の他にコンテンツマーケティング(オウンドメディア)の手法を取り入れた"企業ブログ"を運営しています。

この「企業ブログ」と「個人ブログ」の2種類を運営する中で、色々な違いが見えてきたので、まとめたいと思います。

文章の正確さ

まず、文章の正確さですが、企業ブログの方が上です。

ここで言う"文章の正確さ"とは、「内容の正確さ」「漢字の使い分け」「誤字脱字の少なさ」です。

やはり、企業の看板を背負っていると「正しい文章を書かなければならない」という意識が一層のこと強くなります。

それに加え、企業ブログの場合は、記事をネットに上げるまでに必ず、誰か(上司や編集部・Webディレクターなど)のチェックが入ります。

「誰かにチェックされる」と分かっているからこそ、少し理解の怪しい単語・漢字は、電子辞書で徹底的に調べます。

僕の会社では、法律が絡むニッチな商品を扱っているため、記事にするときは、法令の条文(例:建築基準法第○条○項)を確認した上で、上司に最終確認をとり、投稿しています。

逆に、個人ブログの場合は、「責任がない」「他人にチェックしてもらうことがない」ため、どうしても分かりにくい表現や誤字脱字が見逃されやすくなり、文章の正確さが劣ります。

個性

個性については、言うまでもなく、個人ブログの方が上です。

特に、匿名の個人ブログの場合は、法律(名誉毀損、プライバシーの侵害、脅迫、著作権侵害等)に引っかからなければ、どのような内容でも自由に書くことができます。

もし、2chで書き込まれているような「○ね」「○そ野郎」とかの暴言を企業ブログに書き込んでしまったら、たちまち大問題に発展しますが、個人ブログに書き込んでも特に問題に発展しません。

それだけ、個人ブログは、書ける内容の幅が広いのです。

企業ブログは、会社の利益を増やすために制作します。

常に、この記事内容でどのように売上に繋がるかを考え、会議の議題に上がれば、論理的に商品売上(コンバージョン)の流れを説明する必要があります。

だから、利益に直結しない記事は基本的に書かないため、個性が生まれにくくなります。

また、会社の看板に傷が付く可能性のある内容。例えば、賛否両論を巻き起こしたり、炎上する可能性が少しでもある記事は書くことができません。

でも、個人ブログは、賛否両論のある記事だろうが、批評の記事だろうが、自由に書くことができます。

例えば、「世界で稀な難病患者を助けるために、10億円の研究費用を掛けるより、そのお金で今すぐ助けられるアフリカの貧しい子供10万人を助けたほうが絶対に良い。」という個人的な批評も個人ブログであれば、独断で書くことができます。

このブログでも、個人ブログであるからこそ、自分が思いついたことを誰に縛られることなく、自由に書くことができます。

記事内容の幅

記事内容の幅とは、「どのような内容のブログを書くか」です。

個人ブログの場合は、どうしても「自分の興味ある内容」「自分が得意としている内容」を中心にブログを書きます。

個人ブログのメリットは、「自由に書ける」ということですが、逆にいうと、「強制されない」ため、自分の知識外のことは、なかなか手を出しません。

一方、企業ブログの場合は、自分が興味のない内容であっても、自社が取り扱っている商品を売るために、一生懸命勉強をして記事にしていく必要があります。

強制させられるからこそ、未知の領域の知識を吸収できます。

そして、色々なジャンルの知識を得るからこそ、記事内容の幅が大きくなります。

僕は、昔、勤務先の工務店で自社ホームページ制作をしていましたが、そこで、営業マンや一級建築士の方から得た建築の知識は、今でも役に立っています。

多くの分野に知識があるからこそ、1つのテーマでも様々な視点から見ることができ、記事全体に重厚感が出てきます。